冬になると風邪やさまざまな感染症やインフルエンザが流行りはじめます。低温と乾燥が好きなウイルスは冬場にその感染力が強まり、年末年始から受験シーズンの3月にかけて流行のピークを迎えます。
ウイルスが元気になる一方、人の体は寒さで体温が下がり免疫力もダウン。おまけに鼻やのどの粘膜も、乾燥によるダメージでウイルスの侵入を受けます。
そんな弱った体に元気を取り戻すには、日々の食事が大切です。今回は、冬に負けない体をつくる食事についてお伝えします。
栄養をとって免疫力を高めよう
体内に侵入したウイルスを撃退してくれる免疫力。しかし、体温が下がると代謝が下がり免疫力も低下してしまいます。免疫力を高めるためには十分な栄養が必要です。できるだけ多くの種類のものをバランスよく食べること。
特に、免疫物質のもととなる「たんぱく質」、免疫力を高める「ビタミンC」、粘膜を丈夫にしてウイルスの侵入を防ぐ「ビタミンA」これらを積極的に摂りましょう。
身体を守る冬野菜
小松菜にはビタミンCのほかにカルシウムも豊富。また冬が旬の大根や白菜、カブやキャベツにはビタミンCがたっぷり。芋類のサツマイモやジャガイモに含まれるビタミンCは熱に強く、冬場の煮込み料理にも活用できます。
ウイルスの体内への侵入を阻止する皮膚や粘膜。冬場の乾燥でダメージが。粘膜を守って元気にしてくれる冬が旬のほうれん草やブロッコリーなど緑の野菜には、ビタミンA、B1、B2、Cが含まれています。
その他に免疫力をアップする食品としてはβグルカンを含むキノコ類、アリシンが豊富なネギやニンニクなど。また、味噌や納豆・ヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を整えて、免疫力のアップにつながります。
身体を温める食材
冬に負けない健康な体をつくるには、体の中から温める食事も効果的です。冷たい食べ物を控え、温かい食べ物をとることが大事です。
冬に旬の食材は体を温め、夏に旬の食材は体を冷や作用があります。
なるべく冬に旬を迎える体を温める食材をとりましょう。また、「しょうが」「唐辛子」「ねぎ」「にんにく」などを使うと、より効果的に体を温めてくれます。
おすすめは鍋料理。
たとえば、白菜・ネギ・豆腐・豚肉・キノコに発酵食品の味噌やキムチで味付けし、ニンニク・唐辛子を加えた味噌鍋やキムチ鍋。
また、水炊きでも良質なタンパク質、例えば魚介類や旬の冬野菜を入れて、ネギや生姜などの薬味をたっぷり入れたタレやポン酢で食べるのもおすすめです。
いかがでしたか。
しっかり食べて栄養をとり、冬でも寒さに負けないカラダを作りましょうね。
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執筆/監修:真野稔子(まのとしこ )
プロフィール
【管理栄養士】モデルから食のアドバイザーへ転身。
食は健康の基本であり、そして美の基本であるという考えから、シンプルでナチュラルな食生活を提案。モデル事務所、エステサロン、病院、企業、行政機関にて栄養指導を行う。
モデルの経験を生かし、キレイに痩せる食事指導においては定評を得ている。
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