京都の五花街の一角、上七軒の芸妓「静香」さんが、その名を冠したお店を西陣の地に開いたのは、さかのぼること昭和12年。その創業から現在まで80有余年の歴史を紡ぎ続け、平成28年のリニューアルを経てもなお、数多の人々に愛され続ける古都の老舗「喫茶 静香」を、ブロガーのひとみさんとけんけんさんがご紹介。
この看板を目指しませう。
けんけんさん
「お店は北野白梅町駅からだと1000m以上とかなり距離があるので、京都市バスか自転車・車での訪問がおすすめ。わたしはこの周辺の食べ歩きがしたかったので、自転車で行きました♪バスだと「千本今出川」が最寄りの停留所で、お店は降りてすぐのところにあります」
ひとみさん
「カランカランと鳴る扉を開けて入れば、街に溶け込む純喫茶」
ささ、中へ入りませう。
ひとみさん
「木製の椅子にはビロードがかかり、装飾されたテーブルが置かれ、壁は板に掘って模様をつけたヘリンボーン。シンプルモダンが流行りの昨今、この雰囲気はなんだか懐かしい」
メニューは、こちら。
ひとみさん
「席についてホッとひといき。メニューを見ると意外とイケイケ(笑)」
SNSで大反響、フルーツサンド。
けんけんさん
「インスタ映えすることから、色んなお店のフルーツサンドが、日々タイムライン上に上がってきてますよね。昔からフルーツサンドを提供されていた、こちらのお店も例外ではなく、地元の方のほかに、若くてオシャレな女性達がこぞってお店へ来るようになりました」
「季節のフルーツがゴロゴロ入っていて彩り豊か♪」
「甘さ控えめの生クリームとふわふわパンとの相性は抜群!そこにフルーツのジューシーさも加わって、シアワセ気分に浸れること間違いなし( *´艸`)」
伝統の一品、ホットケーキ。
ひとみさん
「フルーツサンド、、、も美味しいそうなのだけれど、受け継いだと言うのホットケーキをいただきました」
「 カットして一口食べたら、あれ。しょっぱい?と一瞬感じた後から甘さがふわっとやってきます。オーソドックスなホットケーキ。メイプルシロップはラム酒か何か入ってるっぽい独特の香りが漂います。甘すぎず、最後にはアレだけ海になっていたシロップはほぼなくなってしまいました」
食後に、至福の一杯。
ひとみさん
「サイフォンで淹れてくれるコーヒーは、近くの雨宝院の染殿の井のお水で点てているのだとか。西陣名水の一つで、これで染めるといい染物が出来上がるのだそう。染物だけでなく、コーヒーもスッキリまろやかで美味しい。サイフォンでたてたコーヒーは苦手なんだけど、ここのは美味しかった」
昭和レトロを満喫しませう。
ひとみさん
「喫茶静香。昔ながらの喫茶店の雰囲気をしっかり踏襲しつつも、フルーツサンドなど、流行りのものも取り入れるお店には、老若男女とわず、観光客も地元の方も訪れる。京都の日常を垣間見るのも、旅の醍醐味」
けんけんさん
「このお店は、家の近くにあったら絶対通うだろうな~。中々行く機会が無いけど、また絶対行ってみたい、お気に入りのお店です!みなさんも是非機会があれば、行ってみてください♪」
<店舗DATA>
店 名 :喫茶 静香
住 所 :京都府京都市上京区今出川通千本西入ル
南上善寺町164
電話番号:075-461-5323
営業時間:9:30~17:30頃
定休日 :水曜日・第2火曜日
(祝日または25日は営業)
(構成 上野屋 誠)