僅か10坪たらずの店にして1日に20本以上のワインが空く。まさに駅前ビルを代表する人気店として知られるワインバルが「立ちぶどう 千本」だ。

店内ははっきり言って狭い。
そこにギュウギュウに詰まってでも、お客さんはこの店を訪れる。
通路にはみ出たテーブルも、オープン直後に埋め尽くされる。

外観はこんな感じ。これが17時のオープン直後にはこうなる。

写真提供:kaai

店内は、常にお客さんと店員が体を入れ替えて、かろうじて移動している。

19時までのハッピーアワーでは、どんなに高いワインやスパークリングも1杯500円に。780円のシャンパンも500円で飲める、ということだ。
さらにおつまみ3種盛り+ドリンクで500円というワンコインセットも用意されている。もうこれだけでいいじゃん!

写真提供:ぱたごにあ

グラスで350円の安いワインでも、1杯目としては十分に美味しい。
全体的に、飲み慣れたワイン好きでも十分納得できるラインナップ。

本日のおすすめの中から注文!
一つ星出身のシェフが手掛けるその料理のクオリティは・・・・

若鶏と夏野菜のガランティーヌ

ガランティーヌとは、詰め物をした肉料理の冷製料理のこと。
肉&野菜の素材のうま味がしっかり効いた、一流レストランで出てきても何の違和感のないクオリティで500円。
しかもそれなりに量もあり、3~4人でシェアもできる。

生だことアボガドのガリシア風サラダ

ガリシア風、つまりスペインのガリシア地方の本格郷土料理を、サクッと550円で食べられるのは本当にうれしい。
「安くても、ちゃんとした美味しいモノを出そう」という経営努力を感じる。
プリっと食感のよいタコにオリーブオイルがかかってると、もうホントにお箸が止まらない病にかかってしまうわ…。

豚スペアリブのしょうが焼き

洋風の煮込みにしょうがの風味を効かせた一品。
スペアリブならではの肉の旨味が存分に楽しめる。
しっかり分厚くて「肉喰ったぜ!」感もある。
こちらも細かく切り分けられており、シェアしやすい形で提供している。
例えシェアしない場合でも女性なら細かく切り分けられている方がいいよね。
このあたりの小ワザが心憎い…。

ワインのラインナップ、料理の質ともに、十二分に満足できるクオリティ。
それでいて客単価は2000円ちょい。 ワインも2杯飲んだのに。
コスパの良さを競い合う駅前ビルにおいても屈指の名店なのは間違いない。
ほんで社長さんは元(?)会計士というから、これまた驚かされる。

編集長 宮本

店名 立ちぶどう 千本
住所 大阪市北区梅田1-3-1 大阪駅前第1ビル B2
TEL 06-6345-1511
営業時間 17:00~23:30(フードL.O.23:00ドリンクL.O.23:30)
休日 日曜

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