先日、新型コロナに関する専門家会議の会見が行われました。大規模イベントについては皆さんいろいろ発言されておられたけど、外食シーンの盛り上げを応援している私たち関西グルメブロガーズからすると「大規模イベントより、めちゃめちゃ困ってる飲食店はどうすりゃええの?」と思うばかり。
そこで、飲食の衛生管理に詳しい保健所の感染症担当者に「で、結局飲食店は新型コロナに対してどないすりゃええのよ!」と単刀直入に聞いてみました。
●従業員に対してはどないすりゃええの?
ポイントは「検温」「セキ確認」「消毒」!
従業員の方が出勤したら、「検温」「セキ確認」「消毒」をやってください。検温で37.5度を超えたり、セキが頻繁に出ていたりするようなら、勤務に就くのは避けるべきだと思います。
その後、アルコール消毒をしてください。お客さんの安心感を思うならマスクを着用することも大切だと思います。それと、あまり顔を触らないよう心がけて頂きたいと思います。
●店内の清掃はどないすりゃええの?
汚いふきんに気を付けなはれ!
手など皮膚の消毒を行う場合には消毒用アルコール、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効であることが分かっています。
店内を清掃する場合は、次亜塩素酸ナトリウムを含む薬剤(例えば漂白剤など)を希釈して使えばよいと思います。ドアノブ、テーブル、レジ、トイレなど手が触れる所は、お客さんが入られる前、帰られた後にしっかり拭きましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは調度品などの什器を傷めるおそれがあるので、什器によってはきれいな水で二度ふきする必要があります。
拭いているふきんが汚く、結果的にそれがウイルスや菌をばら撒いてしまう可能性があります。次亜塩素酸ナトリウムの希釈水で洗い、まずはふきんを清潔に保つよう心がけてください。皮膚に刺激作用がありますので、手袋の着用は忘れないでくださいね。
●飲食店にとって最も重要視すべき対策って何?
飲食店の新型コロナ対策のキモは“換気”!
新型コロナでは空気感染は起きていないようですが、細かい飛沫が感染の原因ではないかとされています。この飛沫感染は1m以内の会話で発生します。しかし、飲食店でこの距離を確保するのは難しいですよね。ですので、常に換気されている状態を作るのがベストです。
飲食店さんにとっては、この『換気』こそがもっとも気を付けるべき対策ではないかと思います。まだこの時期ですので、あんまり換気をしていると「寒い」「花粉症なんで・・・」とおっしゃるお客さんもいるでしょうが、そこは入店いただく前に告知しておくしかないですね。
常に換気されていない場合は、1時間に6回の換気が推奨されています。つまり10分おき。ちょっと面倒ではありますが…。
●具体的に何すりゃええの?
飛沫感染をどう防ぐかがミソ
飛沫感染の発生を防ぐためには、「席数を減らして間隔をあける」「パーテーションで席を区切って半個室化させる」といった対策を取っている店も多いようです。
あと、ビュッフェのトングのような使いまわしの食器は、使い捨ての食器に切り替えましょう。
トイレは、温風で手を乾かすハンドドライヤーはやめて、紙タオルに切り替えて頂くのがベスト。
食洗器の温度あげて食器の滅菌をされておられる方もいるようです。もちろん良い事ではありますが、それは新型コロナというより、ノロウィルス対策ですね。ノロも忘れてはいけません。今が発生のピークとされる時期ですから。
●お客さんにはどんな事をしてもらえばいいの?
せめて手の消毒をお願いしてください
本当なら、入口での検温、手のアルコール消毒をお願いしたいところですが、せめてプッシュ型のアルコール消毒液を設置するぐらいのことはすべきだと思います。
なかなかお願いしづらいとは思いますが、店頭で「入店時に検温と消毒をお願いしています。 大変恐縮ですが、 消毒頂けない場合、発熱がある場合は入店をご遠慮いただいております」と掲示している店もあるので、思い切ってお願いしてみた方がよいのではないでしょうか。このご時世ですのでお客さんも納得されると思います。
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最後に。
なるほど。
飲食店の対策としては「十分に換気されているかどうか」がかなり重要みたいですね。
お客さんには、検温、アルコール消毒のご協力をしてもらってもよいのでは?と思います。そうやってしっかり対策していることが広く伝われば、集客復活にもつながるのではないでしょうか?
KGB編集長 宮本昭仁