様々な音で溢れかえるのが日常と化しているビジネス街の中で、落ち着いた風格をまとって佇む『La Chic(ラ シック)』。こちらのお店は、大阪・淀屋橋の『La Cloche』で料理長を、同・南船場の『堺筋クラブ』で総料理長を経験した西浦シェフが、2016年3月にオープン。
お店のWEBサイトによると、
“フランス語の語源は「熟練・技術」の意味。
CHICのそれぞれの文字に想いを込めております。【C】Cuisiner料理する【H】Histoire歴史【I】Ingrédients食材【C】Coeurこころ
食材や様々な食文化の歴史をオマージュし、料理を通じてお客様にレストランを心から楽しんでいただける様に、日々進化することに努めています。 ”
とのこと。
日本の風土と日本の生産者に育まれた日本の食材を、日本人のシェフが活かし、表現するモダン・フレンチ。そんなこちらのお店を、春にコースを予約して訪れた、ブロガーのcocoro4040さん、ma_masanさん、えりりんこさんがご紹介。

(本記事では、お店の3周年記念の特別なコース(9,800円)より、任意でピックアップしたものをご紹介している為、一品ごとの価格は記載しておりません。)

大阪メトロ・四つ橋線の肥後橋駅から、徒歩5分ほど。

店舗看板

cocoro4040さん
「白いマーガレットが風に揺れる植え込み越し、柔らかな光を放つ貴婦人のような佇まいの一軒のフレンチ」

店舗内観
えりりんこさん「店内はシックで落ち着いた雰囲気」

cocoro4040さん
「落ち着きのある光沢のシルバーベルベットの背もたれ、家具やアイアンの照明飾りや調度品、色や質感 全てが溶け合い趣を持ち、静かに今夜の客人を待っているようです」
「ノリの効いたナプキンを取り、膝の上に広げる。そして、期待に胸膨らむ今夜のコースの幕が上がります」

ma_masanさん
「前菜から、いきなりお洒落〜!」

手前右から、 タルト・オ・新玉葱 、
ホワイトアスパラのパッケ ミモレットのチュイール 、
NOTO高農園 兼六芋 トリュフのクロケット ラルド添え 。
(写真は2名分)

えりりんこさん
「どれも一口サイズでかわいい! 新玉葱の甘味が際立って、フルーティー。ホワイトアスパラもミモレットと合わさって、グッと深みが増す。旬の新玉葱、ホワイトアスパラを使ってると、季節をお料理で感じれるって素敵です」

ma_masanさん
「手でつかんでパクッと♬ とろける美味しさ♡ 」

えりりんこさん
「ちょっとフレンチ食べてる事を忘れちゃいそう」

小鮎と新ごぼうのフリット
えりりんこさん「大人の味わいの一皿ですね」

ma_masanさん
「小鮎のフリットには驚き。小さな鮎の中に新ごぼうを詰めてフリットされていたのです。鮎の苦味と新ごぼうの甘みがベストマッチ。それに鮎のお出汁という和風テイストを赤ワインを入れられてフレンチスタイルに。ワイン色になったソースの完成度が高くて、さすがでした」

cocoro4040さん
「 琵琶湖で取れた小鮎、ワタのコクとおかひじきのシャキシャキとした食感が良く、和の組み合わせでありながら、赤ワインのソースが深みを感じさせる、躍動感のあるお皿となっています」

京都塚原 大原農園 白子筍 アブラメの炙り 三つ葉の香り
ma_masanさん「1人1人、順にスープを注がれます」
ma_masanさん「 上品な薄味が沁みて、癒されます」

ma_masanさん
「筍とアブラメもこの時期、懐石料理で出てくる旬の食材。これをフレンチ仕立てで」

えりりんこさん
「このスープが上品で優しくて、香りがふわわんって広がっていく。あぁ~癒される。白子筍は甘く、繊維がほぐれていくよう。それにアブラメ、皮は厚みがあり香ばしく炙られ、身はすごくしっとりしてふわふわ。」

cocoro4040さん
「高級料亭で使われる、特別に育てられた白子筍を茶碗蒸し風にし、オマールのソースをかけて戴きます。和食を戴いているような感覚になる不思議さを感じたお料理です」

五島列島 神経締め クエ   浅利 葉山椒 青海苔のブイヨン
えりりんこさん「大人のふりかけをかけると、さらにグレードアップ」

cocoro4040さん
「あさりベースのブイヨンに、贅沢な脂の乗ったクエが優しい。そして添えられた、海老や貝柱を合わせた特製の『大人のふりかけ』を後からかけてみる。スプーンで少量振りかけただけなのに、化学変化していくような風味の変わりように、驚きを隠せません」

ma_masanさん
「クエは、漁場で神経締めした物を仕入れて、お店で熟成され、お料理されてました。これも驚くほど繊細で、しっとりまろやかな味わいで、一手間も二手間も掛けて作られているのだなぁって思いました」

さぁ、ヴィアンドです。

赤ワインとベリーのパン

えりりんこさん
「ほんとに、ふわっと赤ワインの香りがするの! これがでてきたって事は、おまちかねのメイン」

岩手山形村 短角牛 カリフラワー モリーユ茸のマデラ酒煮込み パセリ風味

えりりんこさん
「来た!!!! 牛肉だよーーー。部位はイチボ。レアに焼かれたお肉は、赤々しく色気ムンムン。赤身のお肉なので、噛めば噛むほど、お肉の旨みが爆発」
「トルコのキノコ、モリーユ茸。春のキノコで栽培はできないんですって! 香り豊かで美味しい」

ma_masanさん
「メインの短角牛は、断面が鮮やかなワインレッドに美しい! 決して脂っこくなく、柔らかくて、まろやか。肉の旨味とマデラ酒の芳醇な香りに思わず目を瞑ってしまう…。言葉にならない絶品な美味しさでした♡ 」

cocoro4040さん
「端正なまでのマデラ酒のソースは、間違いのない王道メインと言えるでしょう。ベリーを練りこんだパンを、少しちぎって戴きながらお肉を楽しみます」

cocoro4040さん
「特別な、大人のデザートです」

ベルギー産白ビールのサバイヨンを纏った
グリーンアスパラアイスとグレープフルーツマリネ

cocoro4040さん「アスパラのアイスの蒼さとグレープフルーツ、ビールの苦味に新鮮さを感じる」

えりりんこさん
「食べてると苦味のアクセントが襲ってくる。これが、ほどよい刺激ですごく計算されてる気がするのです」

苺とマスカルポーネのタルトをモダンに
蕗の薹のアイスクリーム

えりりんこさん
「見た目、全然タルトじゃないですけど、分解されたタルトは口の中で完成されます。球体を割るのも楽しみの一つ。そこに、ふきのとうのアイスを合わせてくるとか、シェフの攻め方が素敵です!」

cocoro4040さん
「珍しい蕗の薹のアイスクリーム、球体にフォークを入れるとマスカルポーネのタルトが顔を出します、コクのあるマスカルポーネと蕗の薹の苦味が豊かに調和し、そっと春に触れたような優しい気持ちになりました」

最後は、カフェとプティ・フール。

お茶菓子
えりりんこさん「紅茶と共にいただきます 」

えりりんこさん
「蓋を開けると、かわいい小菓子。マカロンに、ギモーブ、そして流行のバスクチーズケーキ」
「もう終わってしまう事が淋しくなると思ってたら、いい香りが・・・ 」

焼きたてマドレーヌ

えりりんこさん
「まさに出来たてでホワホワ。とってもやわらかいの~。抹茶の香りも風味もたまらなく美味しい」

ma_masanさん
「柔らかくて、抹茶の味が、勝ち過ぎず、程良い感じがいいなぁ♬ 」

ma_masanさん
「進化されたLa Chicさんのお料理にさらに感動した夜でした♡ 」

ma_masanさん
「和と仏の素晴らしい融合にまた感動。これぞ、ヌーベルキュイジーヌ。新しい日本のフレンチですね」
「めちゃくちゃ美味しかったです! ごちそうさまでした(╹◡╹)♡ 」

cocoro4040さん
「国産の調味料を探しているうち、出逢った人たちとの繋がりが生んだ、和のテイスト溢れるLa chic西浦シェフの渾身のフルコース。日本の生産する側の思いを大切に閉じ込めたお料理は、どれも活き活きと輝いていました。それは彼一人で作ったものではなく、沢山の人ととの繋がりが、このお料理へ導き完成させたものといえるのでしょう。心に響く美味しいお料理をありがとうございました」

えりりんこさん
「和テイストのものを、シェフ独自にフレンチに仕上げられ、食べてる方もどこかホッとしてしまいます。やっぱり、日本人だからでしょうか? いろんな食材をかけあわせてみたり、食べてる方もワクワク、ドキドキがあり、常に楽しませてくれました。サービスの方も、細やかなお気遣いもあり、ホスピタリティーが高くて、居心地もよかったです」
「ごちそうさまでした」

店名La Chic(ラ シック)
住所大阪市中央区高麗橋4-5-12 TERASOMAビル 1階
TEL06-6202-5558
営業時間11:30~13:30
18:00~20:30
休日火曜

(構成 上野屋 誠)

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