私たちは、身体に備わった免疫力で病原菌などから体を守っていますが、同じ環境で過ごしていても、体力や抵抗力が低下している人はウィルスに感染しやすくなります。
今回は免疫力をアップする食生活をご紹介します。
免疫力を高めるためには十分な栄養が必要
免疫力を働かせるために、まずは「きちんと食べる」こと。きちんと食べることで、免疫が働くために必要な栄養素を補給できます。
積極的にとりたいもの
・免疫物質の元となる「タンパク質」
免疫物質の元となるので、たんぱく質が不足すると免疫細胞が減少して、抵抗力が落ちやすくなります。肉や魚介、豆腐や大豆製品、乳製品などのたんぱく質源となる食材は、毎日の食事で欠かさないようにしましょう。
・免疫力を高める「ビタミンC」
白血球の働きや、粘膜の健康を維持し、免疫力を強化してくれます。
(いちご、みかん、キウイ、じゃがいも、さつまいもなど)
・粘膜を丈夫にしてウィルスの侵入を防ぐ「ビタミンA」
体内の粘膜を正常に働かせる作用があります。
緑黄色野菜に入っているので、なるべく食べるよう心がけるようにしましょう。
(ほうれんそう、かぼちゃ、にんじん、ブロッコリーなど)
腸内環境を整えよう
腸内環境の善玉菌を増やすことも免疫力アップに繋がります。
ビフィズス菌や乳酸菌を含むものや、善玉菌を増やすオリゴ糖や食物繊維を食べる。
・善玉菌をそのものを食べる
食品ではヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物など、ビフィズス菌や乳酸菌を含むもの。(毎日続けて摂取することが勧めらられます。)
・善玉菌のエサとなるものを食べる
オリゴ糖や食物繊維は野菜類・果物類・豆類などに多く含まれています。特にオリゴ糖は、大豆・玉ねぎ・ごぼう・ネギ・ニンニク・アスパラガス・バナナなどにも多く含まれています。
ただし、どの食材が有効かということにこだわりすぎるより、普段、あまり食べていないものも食べるのも方法の一つ。例えば葉物野菜だけでなく根菜、豆類といった複数の食材を組み合わせて食べることです。
また、朝食で卵、昼食で肉類を食べた時には、夕食は魚介類にするなど
外食をする場合は、定食屋や居酒屋では、ほうれん草のお浸し、ひじきの煮物、切り干し大根といった小鉢をプラスしてみる。ファストフード店ではサラダをプラスするなど。
いろいろな食材を食べることで、多くの栄養素を摂ることにつながります。
さまざまな食材を組み合わせて食べ、免疫力アップにつなげましょう。
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執筆/監修:真野稔子(まのとしこ )
プロフィール
【管理栄養士】モデルから食のアドバイザーへ転身。
食は健康の基本であり、そして美の基本であるという考えから、シンプルでナチュラルな食生活を提案。モデル事務所、エステサロン、病院、企業、行政機関にて栄養指導を行う。
モデルの経験を生かし、キレイに痩せる食事指導においては定評を得ている。
オフィシャルブログ:tocolala.com
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