上七軒ってどんなとこ?

皆さん、京都の花街といえば「祇園」や「先斗町」というイメージがあるのではないでしょうか。実はこれ以外にも花街はある。

京都の花街は、全部で6か所。上七軒、祇園甲部、祇園東、嶋原、先斗町、宮川町で、京都の六花街と言われている。

この中で、規模としては祇園甲部が最大だが、歴史でいえば上七軒のが一番古いのだとか。

こんな話をしたところで、私を含めて多くの人にとって“お座敷遊び”なんて、どんな事をするかも分からない。芸妓さんと舞妓さんの違いってナニ?ってなもんだ。

そんな 芸妓さんや舞妓さんと、気軽に触れ合えるチャンスが到来。由緒ある花街・上七軒の歌舞練場が、なんとこの時期のみビアガーデンになっとる!
さらに、 芸妓さん舞妓さんがおもてなししてくれるとか!

まあ本当はかなり恒例となっているイベントのようだが、私は知らなかったので驚いても仕方ないでしょ。

(c)上七軒歌舞会

歴史的建造物でビールが飲める!

歌舞練場とは、芸妓さん舞妓さんが歌や踊りや三味線なんかを練習したり、お披露目したりする劇場のこと。

上七軒の歌舞練場は明治の中頃に建てられて、増改築を繰り返して昭和26年頃に今の姿になったんだとか。 2009年には京都市の歴史的風致形成建造物に認定されている。

そんな京都の文化とか歴史とかなんちゃらとかがギュッと詰まったような建物でビールなんか飲んじゃっていいものか。

公式サイトでは「お庭をはじめ、冷房の効いた室内、池側の欄干など上七軒歌舞練場施設すべてを用いてお席をご案内致しております 」と書かれている。池を臨む欄干とか、粋どすなぁ…。

(c)上七軒歌舞会

さて日時や値段はどうなっているのか。

期 間 : 7月1日 -9月5日
※お盆期間中(8月14-16日)はお休みさせていただきます

時 間 : 17:30 – 22:00(LO 21:30)

料 金 : 最初のセット 2,000円(生ビール&酒菜)

とのこと。
後は、追加ドリンク(500~2,000円)や、「なすとパプリカのピザ」
「ローストビーフたたき風」などの一品料理 (各1000円)を注文する形だ。まあ、それほどボリュームのある料理は少ないようなので、事前に腹ごしらえしてから行くのがよいかもしれない。

芸妓や舞妓が 揃いの浴衣でおもてなし!

(c)上七軒歌舞会

ってか、 芸妓さん舞妓さんが おもてなししてくれるんやぞ! マジやぞ! 公式サイトにもちゃんと書いてある。「揃いの浴衣を身に纏い、芸妓さん、舞妓さんがお客様のお席にごあいさつに寄せて頂きます」。

しかもやで!「芸妓さん、舞妓さんの名刺、「千社札」を受け取ってください。舞妓が渡すだけに『福が舞い込む』と謂われる縁起物です」とか。上の写真で舞妓ちゃんたちが持っているヤツね。

ほんでも、普段、粋なお大尽ばかり相手にされている方々なので、 間違っても「お座敷遊びに来た有名人って誰がいる?」とか野暮なことを根掘り葉掘り聞いたりしないように。

(c)上七軒歌舞会

冒頭申し上げた「芸妓と舞妓の違い」ご存知の方も多いとは思いますが、一応答え書いとくね。

舞妓は、芸妓となるための修行中の身。一般的には舞妓として5年ほど修行してから芸妓さんとなる。
実は舞妓ちゃんになる前にも1年ほど礼儀作法や京ことばを徹底的に叩き込まれる時期があり、例えば東北地方から「芸妓さんになりたい」と思って修行しに来た子も、1年もたてばすっかり京ことばが板に付いた状態となる。

ともあれこのビアガーデン、本来は「一見さんお断り」、我々庶民どもには知る由もない上流世界をチラッと垣間見れるめったにないチャンス。まあ、おきばりやす~!

文:KGB編集長 宮本昭仁

イベント名 上七軒ビアガーデン
開催場所上七軒歌舞練場(京都市上京区真盛町742)
京福電鉄「北野白梅町」駅より徒歩9分
開催期間 7/1月~9/5金
営業時間17:30~22:00(ラストオーダー21:30) 
※8月14日~16日は休業日
問い合わせ先上七軒歌舞会 075-461-0148
※平日10:00~21:00・土日祝17:30~21:00

WEBサイトから予約受付可能
※保護者同伴の場合を含め、18歳未満の未成年者は入場不可

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