2021年の節分は
節分と言えば2月3日と思う人が多いのではないでしょうか。
しかしながら、今年は2月2日が節分だそうで、例年より1日早い節分は、1897年以来124年ぶりのことだそうですよ。
節分はもともと季節を分ける日という意味。
本来は立春、立夏、立秋、立冬の前の日を指しています。
現在の暦には立春前日の節分だけが残っていますが、これは江戸時代以降、四季が一巡する立春前日を節分とするようになったからと考えられています。
節分の行事といえば、豆まきですよね。それ以外にも、イワシと恵方巻きなどの風習があります。
豆まきは、旧暦の新年前日に大豆を炒った福豆をまいて邪気を祓い、1年の幸福を祈る行事です。邪気を祓った後は、年の数だけ豆を食べて1年の幸せを祈ります。
また、鬼が嫌うとされる臭いが強いイワシを食べることや、イワシとトゲがあるヒイラギを使い、「柊鰯(ヒイラギイワシ)」を玄関に飾る風習もあります。
「縁を切らない」という縁起担ぎで、恵方を向いて、願い事を思い浮かべながら、恵方巻を黙々と食べるのもそうですよね。
ちなみに、今年の恵方は「南南東」です。

福豆
豆まきで使用する福豆は、大豆を煎ったもの。年の数だけ食べると、一年を無病息災で過ごせるといわれています。
大豆は「畑の肉」といわれるほど良質のたんぱく質が豊富です。大豆のたんぱく質はコレステロールや中性脂肪を下げるなどの特徴があります。また、大豆に多い多価不飽和脂肪酸はコレステロールを下げる働きがあります。
他にも、食物繊維、カリウム、カルシウム、鉄分、マグネシウムなど様々な栄養素を含んでおり、自然のバランス栄養食ともいえます。

恵方巻き
以前は近畿地方のみ売られていた恵方巻き。最近では全国のスーパーやコンビニエンスストアでも見かけられますよね。
もともと、大阪の花街での風習。
海苔巻きを恵方に向かって食べたのが始まりとされています。
戦後大阪鮓商組合が大々的に宣伝し、今の「恵方に向かって」「無言で海苔巻きを丸かじり(かぶり)する」というスタイルになったそうです。

イワシ
節分の行事としてイワシを食べたリ、イワシを飾る習慣があります。
これは主に西日本に根付く風習のため、関東ではあまり知られていないそうです。
イワシを食べる理由も飾るのと同様に魔除けです。
イワシは魚辺に弱いと書く魚。そして、イワシは特に痛みやすい魚であることから、弱さや病弱さを表現した魚とされ、それを節分の時期に食べるのは、弱さを食べることによって体内の「陰の気を消す」ことで一年の健康を願うという意味があります。
また、イワシには独特の臭みがあり、そのにおいは焼くと一層強くなります。
イワシのように脂が乗った魚を焼くと、煙が立ち込めます。この煙も鬼が苦手とするものの1つ。においと煙で鬼を追い払うために、節分にはイワシを焼き、そして食べることが習わしとなっています。
昔から魔除けや厄除けには光るもの、とがったもの、臭いのあるものが使われてきました。いわしは青魚で新鮮なものは身体が銀色に光っており、また魚特有の臭いもあります、そして身体はとがっているので、昔の人は厄除け、魔除けの為にいわしを使ったとされています。
今年の節分は2月2日。
日付を間違えずに行いましょうね。
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監修:真野稔子(まのとしこ)
【管理栄養士】 モデルから食のアドバイザーへ転身。
食は健康の基本であり、そして美の基本であるという考えから、シンプルでナチュラルな食生活を提案。
モデル事務所、エステサロン、病院、企業、行政機関にて栄養指導を行う。モデルの経験を生かし、キレイに痩せる食事指導においては定評を得ている。
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