緊急事態宣言が延長になり、ストレスが溜まっている方も多いのではないでしょうか。
ストレスは体や心に不調をきたすため、いろいろと不具合が出ててきますが、中でも胃腸に現れる人が特に多いと思います。
そんな時は胃腸に優しい食事を心がけたいものですよね。
今回は胃腸に良い食材、キャベツについて紹介します。

今が旬の春キャベツ。
注目すべきところは、胃の粘膜の再生や、胃潰瘍の治癒に効果があるビタミンUやビタミンKを豊富に含んでいるところです。
また、ビタミンCの含有量も淡色野菜の中ではトップクラスという優秀さ。
注目したいキャベツの成分

特に注目したい成分としては「ビタミンU」。
このビタミンU、別名「キャベジン」とも呼ばれており、胃腸薬としても知られています。
同じ名前の有名な胃腸薬がありますよね。
実はこのキャベジン、名前からも予想される通り「キャベツ」から見つけられたものです。
ビタミンといっても、ビタミンUはビタミンではなく、アミノ酸の一種。
胃腸の修復を強めたり、胃液の分泌を抑制する作用があります。
ビタミンUを摂ると、粘膜細胞への血流が促進され、タンパク質の生成が活発になります。
そして、胃腸粘膜の組織を作ることにより、胃腸粘膜の保護・修復を促してくれます。
また、キャベツには潰瘍の止血作用があるビタミンKも含まれているので、胃・腸潰瘍の予防・治療が期待されます。
キャベツはヨーロッパでは昔から、お腹の調子を整える薬として服されていたほど、その効果は古くから知られていました。
キャベツはまさに自然の胃腸薬ですね。
キャベツの食べ方

キャベツの魅力は生、煮る、焼く、炒めるといったどんな調理法でもおいしいという点。
食べ方としては、生で食べるとビタミンUだけでなく、ビタミンCも摂れるので効率がいいのですが、そうすると胃を刺激してしまいます。
胃腸が弱い方は、煮るのがオススメ。
ビタミンUは熱に弱く水溶性なので、多少の減りはありますが、煮ると量が減るので、煮て量を摂るようにする方がよいでしょう。
その場合は、煮汁も一緒に食べるようなスープやお味噌汁にすると、溶けだしたビタミンUも残さず摂れます。

ジュースにするのもおすすめです。
苦味があるので、はちみつやりんごなど果物を加えると飲みやすくなりますよ。
ビタミンUは主にキャベツに多く含まれていますが、冬キャベツよりも、今が旬の春キャベツの方に多く含まれています。
キャベツの他にも、白菜・青海苔・ブロッコリーなどにも含まれています。
今が旬の春キャベツを食べて、胃腸をいたわってあげましょうね。
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監修:真野稔子(まのとしこ)
【管理栄養士】 モデルから食のアドバイザーへ転身。
食は健康の基本であり、そして美の基本であるという考えから、シンプルでナチュラルな食生活を提案。
モデル事務所、エステサロン、病院、企業、行政機関にて栄養指導を行う。モデルの経験を生かし、キレイに痩せる食事指導においては定評を得ている。
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