桜が咲くいい季節になりましたね。
春は過ごしやすく感じる一方、体のバランスを調整する自律神経が不安定になりやすく、ちょっとしたことで体調を崩したりします。
今回は、春の季節の体調管理に役立つ、春野菜をご紹介します。
春野菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、疲労回復に効果的。春になると発症する花粉症などのアレルギーに多い皮膚や粘膜のトラブルの解消や便秘予防にも役立ちます。
春野菜は栄養が豊富なことはもちろん、解毒作用や抗酸化作用も高いといわれています。積極的に食べて、体調管理に役立ててください。
春野菜の特徴と栄養成分
「苦味」
春野菜の独特の苦味は、植物性アルカロイドという成分です。腎臓のろ過機能を向上させ、老廃物を体の外に出してくれる解毒作用の働きや、新陳代謝を促進する働きがあります。
※食べ過ぎると、下痢などお腹を壊す場合もあるので、注意しましょう。
「香り」
セロリやセリ、あしたばなどのせり科の春野菜の香の成分には、テルペン類が多く含まれています。このテルペン類は血行促進や抗酸化作用、ストレス緩和などの効果があります。
それ以外にも、春野菜にはビタミン・ミネラルも豊富に含まれているので、免疫力アップや疲労回復の効果も期待できます。
代表的な春野菜
菜の花
春の訪れを感じさせてくれる野菜の1つ。
独特のほろ苦さと香りが特徴で、春野菜の中でもビタミン、ミネラルが群をぬいて豊富です。特に、ビタミンCの含有量はトップクラス。ビタミンA、B1、B2、カルシウム、鉄分、食物繊維なども多く含み、皮膚や粘膜の抵抗力を高めて風邪や感染症の予防、便秘予防に効果的です。
ふきのとう
ふきのとうは、ふきの花穂のこと。
独特の香りと苦味をもった春野菜です。
カロテンやビタミンB1、B2などのビタミン類や、カリウムなどのミネラルを豊富に含まれています。
そして、特有のほろ苦さは、カリウムとポリフェノール化合物のクロロゲン酸によるものです。この苦味には、新陳代謝を促進する働きがあります。
うど
アクにはポリフェノールが含まれており、体内脂肪の酸化を防ぎ、細胞のがん化を予防する働きがあります。香りの成分には、発汗作用、利尿作用もあります。
たけのこ
亜鉛、カリウム、ビタミンB群、ビタミンEなどを含んでおり、食物繊維も多く、便秘解消やコレステロールの吸収を抑制する働きがあります。
先端のほうが根元のほうよりも栄養価が高いといわれています。
アスパラガス
Β-カロチン、ビタミンB1、B2、C、Eをバランスよく含んでいます。さらにアミノ酸の一種アスパラギン酸が豊富。
アスパラギン酸は、新陳代謝を高め、乳酸の分解を促し、疲労回復や利尿作用など体のバランスを整えてくれます。
いかがでしたか。春野菜には、植物性アルカロイドなどの成分が含まれており、デトックスや活性酸素を除去する働きがあります。
春野菜を食べて、体調管理に役立てて下さいね。
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監修:真野稔子(まのとしこ)
【管理栄養士】 モデルから食のアドバイザーへ転身。
食は健康の基本であり、そして美の基本であるという考えから、シンプルでナチュラルな食生活を提案。
モデル事務所、エステサロン、病院、企業、行政機関にて栄養指導を行う。モデルの経験を生かし、キレイに痩せる食事指導においては定評を得ている。
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